多様化する生き方…結婚や出産をしない、働く独身女性とDINKS(ディンクス)女性の価値観とは
bdb 自主調査レポート

多様化する生き方…結婚や出産をしない、働く独身女性とDINKS(ディンクス)女性の価値観とは

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近年、働く女性を取り巻く環境は変化しています。 政府は女性の活躍促進を政策の一つとし、企業も女性管理職の増加や育児休暇の取得促進など環境を整えていますが、働く女性が結婚・出産・育児をしていく上での問題はまだまだ蓄積しているといえるでしょう。

そうした中で、結婚を選ばず働き続ける女性や、意識的に子供を産む選択をしない「DINKS(Double Income No Kidsの略)」という夫婦のカタチをとる女性も多くいます。生き方や働き方そのものが多様化する現在、結婚・出産をせず働き続ける女性たちはどのような価値観を持っているのでしょうか。

今回は、2016年12月に実施したブランドデータバンク第24期調査の回答者(マクロミルモニタ)から「働く独身女性」と「DINKS(ディンクス)女性」を抽出し、消費傾向や価値観を女性全体と比較分析した結果をご紹介します。

比較対象:女性全体(n=14846)
分析対象(1) :働く独身女性(n=395)
35歳~69歳女性・未婚・有職者・個人年収450万円以上
分析対象(2) :DINKS女性(n=116)
35歳~69歳女性・既婚・有職者・個人年収450万円以上・有職者の配偶者のみと同居

TOPICS

働く独身女性とDINKS女性は規模の大きな会社で責任あるポジションに就いている

まず、働く独身女性、DINKS女性の職場環境を見てみましょう。
役職に就いている働く独身女性は、「係長・主任クラス」が女性全体と比較して12.7ポイント高くなっています。DINKS女性は「係長・主任クラス」が22.1ポイント高く、「課長・次長クラス」のスコアも女性全体より高くなりました。

また、働く独身女性の勤務先の従業員規模は「5,000人以上」が多く、DINKS女性は「3,000人~5,000人未満」「5,000人以上」が多くなっています。

●役職

ベース:有職者(職業の設問で学生、自由業、パート・アルバイト、専業主婦、無職と回答した人を除く)
役職

●勤めている企業・団体の従業員人数

ベース:有職者(職業の設問で学生、専業主婦、無職と回答した人を除く)
勤めている企業・団体の従業員人数

なお、現居住地域は働く独身女性・DINKS女性ともに女性全体と比較して「関東地方」の割合が特に高く、最もよく使う交通手段は「JR在来線」、「私鉄」の回答が多いという結果になっています。

これらのことから、働く独身女性・DINKS女性共に、東京近郊に位置する規模の大きな会社で、それなりに責任のあるポジションに就いているグループだと想定できます。

有職者の平均個人年収は、働く独身女性が606万円、DINKS女性が649万円。女性全体を大きく上回る結果に!

働く独身女性の世帯年収は、「400万円以上600万円未満」と回答した人の割合が最も多く、平均世帯年収は、女性全体の平均金額(571万円)と比較して+166万円でした。

一方のDINKS女性は、世帯年収を「1000万円以上1500万円未満」と回答した人の割合が最も多く、平均世帯年収は1303万円で女性全体と比較して+732万円と大きく上回りました。DINKS女性は夫も働いていますので、その分の年収が追加されています。

また、平均個人年収は女性全体(234万円)に対し、働く独身女性が606万円(+372万円)、DINKS女性は649万円(+415万円)で、ともに差分が300万円を超える結果となりました。 働く独身女性、DINKS女性ともに年収は女性全体の倍以上で、特にDINKS女性の年収が多いことが分かりました。

●個人年収

ベース:有職者(職業の設問で学生、専業主婦、無職と回答した人を除く)
個人年収

さらに、「1ヶ月に自由に使える金額」を尋ねたところ、女性全体の平均額が2.47万円に対し、働く独身女性は6.48万円、DINKS女性は6.69万円とどちらも4万円以上高くなっています。

世帯・個人年収だけでなくお小遣いの金額も女性全体を大きく上回り、生活にはかなり余裕があり裕福なグループであることが分かりました。

●1ヶ月に自由に使える金額

ベース:全体
1ヶ月に自由に使える金額

住居は働く独身女性とDINKS女性どちらも「賃貸」、「持ち家マンション」の割合が高い

住居形態を尋ねたところ、働く独身女性は「賃貸」と回答した人の割合が46.1%で最も多く、続いて「持ち家マンション」も23.0%の回答がありました。 DINKS女性の回答で最も割合が高かったのは、「持ち家マンション」の35.3%で女性全体より18.1ポイント高いスコアになりました。

また、どちらのグループも「持ち家一戸建て」と回答した人の割合は、女性全体と比較して15ポイント以上低くなっています。

特に、DINKS女性は子供を産まない選択をしているため、ファミリー向けの「持ち家一戸建て」ではなく、夫婦2人で十分なスペースがとれる「持ち家マンション」を選択する人が多いのかもしれません。

●住居形態

ベース:全体
住居形態

働く独身女性は「自分磨き」、DINKS女性は「外食」への出費が多い傾向

前段で、働く独身女性、DINKS女性ともに年収・1ヶ月に自由に使える金額が高いというデータをご紹介しました。では、具体的に普段は何にお金をかけているのでしょうか。

月の行動に使用する平均金額(以下図の項目)は、働く独身女性は、「店頭でのファッション関連商品の購入」にかける金額が16,794円で女性全体と比較して+6,643円高く、「習い事(趣味)」は13,160円で、+6,004円高くなりました。 働く独身女性は資格取得・セミナー参加などの「自己啓発」にも10,147円かけていて、「習い事(趣味)」とあわせると自分磨きに月2万円以上を費やしています。

DINKS女性は、「オンラインでのファッション関連商品の購入」が22,629円で女性全体と比較して+14,480円と大きく差が出ました。「店頭でのファッション関連商品の購入」と合わせると、ファッションに月4万円以上投資しています。「自己啓発」にかける金額も15,000円以上と、DINKS女性は内面・外面両方にお金をかけていることが分かりました。
また、「外食」に2万円以上を費やしており、日々おいしいものにこだわって食事を楽しんでいることが窺えます。

●月の行動に使用する平均金額

ベース:1ヶ月に1回以上行動している人
月の行動に使用する平均金額

働く独身女性の趣味は「海外旅行」、「アート鑑賞」、DINKS女性は「国内旅行」、「グルメ」などリッチな時間を重視

趣味を尋ねたところ、働く独身女性は女性全体と比べて「海外旅行」の回答が多く、さらに「国内旅行」「アート観賞」、「スポーツ」「お酒」なども挙がりました。
DINKS女性は「国内旅行」「海外旅行」、「グルメ」「お酒」「スパ」の回答が多くなっています。日常を贅沢に彩り、リッチに過ごせる趣味を好んでいる上、比較的夫婦で楽しめる項目が多く挙がっていることも特徴的です。

●趣味

ベース:全体
趣味

将来に悩みつつも、大都市で働くことにプライドを持つ独身女性。DINKS女性は社会的地位やリーダーとしての立場を保ちたいと思っている

働く独身女性・DINKS女性のお金の使い方は分析できましたが、仕事や生き方に関してはどう考えているのでしょうか?

ここで、「生き方価値観」の回答結果を見ていきましょう。

働く独身女性は、女性全体と比べて「大都市で生活し、働きたいと思う」と回答した人の割合が特に高く、「海外で働いたり、生活することに関心を持っている」、「自らを磨くための投資は必要だと思う」の回答も多くなりました。

また、「自分の将来は順風満帆だと思う」という回答は女性全体に対してやや下回り、「自分の将来について漠然とした不安を感じることがある」という回答は女性全体をわずかに上回りました。働く独身女性は、都心で働きながら海外へのあこがれを持つなど高い向上心を持ちながら、自分の将来に関しては不安や悩みを抱えていることが分かります。

一方のDINKS女性は、「人の上に立つリーダーになりたいと思う」と回答した人の割合が特に高く、「今の自分の社会的地位を維持し、さらに高めることに力を注ぎたい」、「自らを磨くための投資は必要だと思う」、「自分の将来は順風満帆だと思う」などの回答も多くなっています。現在の自分の立場にある程度満足していて、社会的地位やリーダーとしての立場を保ちたいと思っていることが窺えます。

●生き方価値観

ベース:全体
生き方価値観

働く独身女性は、「車内広告」や「駅のポスター」など交通動線にある広告媒体をチェック。DINKS女性は「店員」や「家族」など人づての情報を信頼

メディア価値観を尋ねたところ、働く独身女性は、「電車やバスなどの車内広告・車体ペイント広告」や「駅構内に貼ってあるポスターや広告」と回答した人の割合が女性全体より高く、交通動線にある広告媒体に注目している傾向にあります。「テレビ」や「折り込みチラシ」などの割合は女性全体よりも低く、目に入ってくる広告媒体以外にはあまり関心がないようです。忙しい日々の中で、限られた媒体から情報収集しているのでしょう。

DINKS女性は、働く独身女性同様に「車内広告」や「駅のポスター」と回答した人の割合が高い他に、「店員の情報・紹介」や「家族」といった項目も挙がります。DINKS女性の場合は、広告だけではなく他者からの情報も信頼して耳を傾けていることが分かります。

●メディア価値観(基本メディア)

ベース:全体
メディア価値観(基本メディア)

働く独身女性はSNSへの接触率が低め。DINKS女性は他者とのコミュニケーションに活用している

続いて、モバイルからのメディア接触について見ていきます。

働く独身女性は、女性全体と比較して「口コミサイト」、「SNS」、「twitterなどのミニブログ」と回答した人の割合が低く、女性全体と差が出ている項目はありませんでした。 また、携帯電話から普段利用している「SNS・ブログサイト」は、「Google+」「Facebook」のみが挙がる程度。SNSにもあまり関心はなく、前述の通り、積極的に情報収集するというよりは、自然に入ってくる必要な情報のみを拾うという人が多いグループなのかもしれません。

DINKS女性は、「Facebook」、「Instagram」、「Amebaブログ」と比較的トレンド情報を収集できるサービスが挙がりました。話題のスポットやトレンド情報を利用ユーザーの多いSNSから取り入れ、他者とのコミュニケーションに活用している様子が窺えます。

●メディア価値観(モバイル)

ベース:全体
メディア価値観(モバイル)

●【スマホ・フィーチャーフォン利用】普段利用しているSNS・ブログサイト

ベース:携帯電話所有者
【スマホ・フィーチャーフォン利用】普段利用しているSNS・ブログサイト

まとめ

今回は、日本では当たり前だった結婚、出産という道を選ばずに働き続ける「働く独身女性」と「DINKS(ディンクス)女性」、それぞれに焦点を当てた分析結果をお伝えしました。

「働く独身女性」と「DINKS女性」、どちらも

  • 年収や自由に使えるお金が多く、生活にかなり余裕がある
  • 仕事で責任あるポジションに就いている

など、共通する部分が多くありました。

しかし、データを細かく見ていくとそれぞれ価値観に違いがありました。

「働く独身女性」は、自分磨きにお金を使う傾向があり、第三者からの情報にあまり影響されないことが分かりました。都会で忙しく働きながら常にスキルアップを図り、自分らしさを大切にしながら生活しているのでしょう。

一方の「DINKS女性」は、日常生活を贅沢にするための消費を惜しまず、リッチ感を求める傾向があります。立場のある仕事にプライドを持っており、現在の仕事と生活水準を変えたくない様子が窺えます。SNSなどから流行・トレンドの情報を入手し他者との調和も重視しながら、人生を楽しみたいと考えていることが分かりました。

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